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新刊『松崎明秘録』

松崎明秘録

『松崎明秘録』
著者:松崎明(元・動労委員長/元・JR東労組会長)
聞き手:宮崎学

ISBN978-4-88683-624-3 C0036
定価=本体1400円+税

《で、ホントのところはどうなんだ?》

松崎明は組合運動指導者としては「多作」の人である。その中で本人は、何度も自分が「革マルではない」と言い、国鉄改革では「労働者の生活を守るために」闘ったと主張している。だが、そんなことは、ぜーんぶ「欺瞞」であり「裏切り」だとする声が収まる気配はない。で、ホントのところはどうなんだ? 宮崎学が突撃インタビューを試みた。
以下はその一端である。

………………
《宮崎》僕は「反スタ」を言ったところが一番スタになっているじゃないかと、どうしても思えるんですね。まだ共産党のほうが、スタの度合いでいえば緩いんじゃないかというぐらいに思える(笑)。なぜそうなっちゃうんだろうか。

《松崎》たしかに革マルは、スターリン主義を批判しながら、自分たちがスターリン主義と同じものになっていってしまった、と言えると思いますね。スターリンだってね、自分でスターリン主義者だと思ってなかったんだ。革マルだってね、テメエがスターリン主義だと思ってねえんだと。だいたいそういうもんなんだ。
………………
《松崎》「俺は分派を創る」って言ったんですよね。革マルの中に分派をつくって、俺は俺で勝手にやる、なんてことを言って。……そうしてしばらくすると、黒田寛一さんの指令がやってくる。「あれはマズかったよ」と。こっそりと詫びを入れてくるわけですよ。ほんとは、俺に対する攻撃も黒田さんがやらせてるんですよ。私に言わせれば、トップが知らないで私に対して何かできるわけがないんですからね。
………………
《宮崎》その本多延嘉が一九七五年に革マル派に襲撃されて殺害された。あの事件のときに松崎さんは正直な気持ちとしてはどういうふうに思われたんですか。

《松崎》うーん。ヤバイなと思ったね。要するにあの頃革マルサイドが言ってたのは、あっちはこっちをやる計画を立てて実行に移そうとしているから、だからこっちからやらなければならない、とこういうような話なんですよ。……ただね、一九六九年に大江君という動労青年部長が日比谷の野外音楽堂で、中核にリンチされたことがあるんですよ。それで入院してね、そのときにね、もし彼が死んだら、俺は日本刀ぶら下げて行ってあいつらをぶった斬ってやるってね、周りに言った。ほんとにそう思っていました。

インタビューは二人がくたくたになるまで続き、記録は膨大な分量となった。終わってみての編集者としての感想。ここには「すべて」が語られているとは思わない。しかし、ここに語られていることは、おそらく「ホント」のことだろう。少なくとも、松崎明の主観の世界としては。つまり、松崎は「本気」だったのだ。その「本気」から読者が何を洞察するか。これは別の問題である。(同時代社・川上徹)

第一部 革命と党を語る
第二部 労働者と組合運動を語る

琉球新報にインタビュー記事が掲載されました

3月11日付の琉球新報に「ヤクザと日本」のインタビュー記事が掲載されました。

3月14日追記
他の各地方紙でも続々紹介されています。

20080311琉球新報

「ヤクザと日本」三刷決定

筑摩書房から発売中の「ヤクザと日本」増刷が決定しました。
三刷累計で2万9千冊となりました。

筑摩書房内特設ページもどうぞ。
宮崎学の本-アウトローの本棚

書評「ヤクザと日本」3

書評「ヤクザと日本」2

2月17日(日)の朝日新聞「話題の本棚」に「ヤクザと日本」の書評が掲載されました。

20080217朝日「話題の本棚」

書評「ヤクザと日本」

本日2月17日の東京新聞に「ヤクザと日本」の書評が掲載されました。

20080217東京新聞

『法か、掟か』 本日発売!

大谷昭宏さんとの共著『法か、掟か』 ゴマ文庫より本日発売です。

法か掟か・大

http://www.goma-books.com/product_1982.html

商品説明
 官僚とマスコミの嘘に騙されるな!
 事件記者と突破者が暴く!
 偽装騒ぎの裏で進行するこの国の本当の危機。

商品詳細
 亀田親子から、ナベツネ、守屋元次官、ヤクザ、警察・・・・・・etc
 「愚考」する人間を真正面から論じる、「悪」の人間学!

【目次】

まえがき 大谷昭宏

第1部 対論「法か、掟か」

 ▼大谷昭宏「日本人の劣化と、法のデフレスパイラル
   法律は悪法でも守るべき
   法律より重いもの
   日本相撲協会と社会保険庁の勘違い
   学校は捜査機関ではない
   法律が増えるのは人間が劣化したから
   自由と責任
   亀田問題と格差社会
   それでもジャーナリストは弱者の側に立つべき
   愛国心をもって戦場に行く若者をつくる格差社会

 ▼宮崎学「互いが愚行を認め合うことで社会は成り立つ」
   掟は法律より重い
   家庭に法律は馴染まない
   ヤクザの掟とテロリストの掟
   警察官は正義ではない
   国家は悪である
   作家の掟
   オウム信者の愚行権も認めるべき
   この国は滅びればいい
   スポーツの過剰演出は悪か
   借金は悪ではない

第2部 徹底対談「必要悪」と「国家の悪」

   靖国神社はどこが問題か
   インターネットは悪か
   外国人移民・不法入国者と差別構造
   官僚国家ニッポンの闇
   「メディアが権力の監視役」というウソ
   渡邉恒雄という存在
   民主主義は万能か
   食品偽装の真実
   暴力団抗争の裏側
   銃社会ニッポン
   すべての犯罪対策は無意味である
   監視カメラでテロは防げない
   検挙率のウソ
   警察は未来永劫変わらない
   厳罰化と死刑制度

あとがき 宮崎学

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Amazon:『法と掟と』
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『ヤクザと日本~近代の無頼』増刷決定!

宮崎本人は正月に中国の深圳(シンセン)に行ってお疲れのようですが、筑摩書房から今月発売の新刊『ヤクザと日本~近代の無頼』が、早くも増刷となりました。

筑摩書房の特集ページもどうぞ。
筑摩書房:アウトローの本棚 「宮崎学の本」筑摩書房:アウトローの本棚 「アウトローを知る」

Amazon: ちくま新書『ヤクザと日本─近代の無頼』宮崎 学

目次:

序 章 ヤクザ観の相剋

第1章 ヤクザの源流  カブキ者から博徒まで
  ヤクザの源流に遡る/近世ヤクザの始原──カブキ者/近世ヤクザの第二世代──町奴/近世後期における侠客の存在形態/近世ヤクザの第三世代──町火消し/専業アウトローとしての博徒/労働力供給業としての人入/近世ヤクザの特質

第2章 近代ヤクザの成立  川筋から、港から
  近代ヤクザの原型/親方・子方から親分・子分へ/ヤクザと保安官/各地に簇生する近代ヤクザ/近代ヤクザの特質

第3章 親方・子方関係とヤクザ  下層労働力統括者としての近代ヤクザ
  ヤクザ社会と堅気社会の距離/近代日本社会の鋳型としてのムラ/近代労働組織を支配していた親方・子方制/友子に見る相互扶助とヒエラルキー/飯場に見られる中間搾取の性格/不熟練型同職集団とヤクザ/日本資本主義の二重構造とヤクザの役割/親方・子方関係の精華としての近代ヤクザ/親分・子分の間の利害関係と人格関係/ギルド的労働組織とヤクザ集団との分岐/上組と山口組──水平的同職組合はなぜできなかったのか

第4章 ヤクザと芸能の関係  周縁仲介者としてのヤクザ
  どんな街にも劇場があったころ/身分的周縁と周縁社会における芸能者/芸能の商品化と流通/周縁仲介者としての侠客/芸能集団の解体と新たな周縁社会の形成/近代大衆芸能の開花/近代の悪場所としての小屋/近代芸能興業の実態/興業界と顔役/近代社会の周縁仲介者

第5章 ヤクザと近代国家  社会的権力としての近代ヤクザ
  ヤクザが合法的な存在だった理由/社会的権力と政治的権力/社会的権力と政治的権力の編成──近世と近代/ヤクザの草莽隊/権力による利用と切り捨て/農民要求と民権運動を媒介したヤクザ/明治の博徒大刈込/近代ヤクザにおける社会的権力/日本型近代化の特質とヤクザの政治的役割/米騒動と下層社会の流動

第6章 義理と人情、顔と腹  日本的社会関係と近代ヤクザ
  義理と人情の葛藤/欧米社会の「義務」と日本社会の「義理」/ムラの互酬的義理/イエの契約的義理/義理は協働体的な場でこそ成り立つ/義理は人情の器である/義理と人情が背反するとき/武士道、義理、任侠/武士道・任侠道が形骸化するとき/顔と腹/土木建設請負に見る社会関係/「封建的」=「近代的」社会関係に対抗するふたつの方向/自治としての談合/義理・人情による権力との対抗

第7章 山口組概略史  近代ヤクザの典型
  近代ヤクザとは何だったのか/初代山口組と港湾労働/組織の質的変化と“代替わり”/闇市自衛隊からの再出発/質的な転換を見せた山口組/下層労働者の組織化/事業部門と部闘部門の対立/大衆芸能のドン、田岡一雄/共同社会型から利益社会型へ/不死身の山口組の変化と未来図

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